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桂吉坊公式ブログ「坊's 茶屋」


世の中は月にむら雲花に風 思うに別れ思わぬに添う

2011/03/05(Sat)21:44

 大阪、東京での「吉坊ノ会」 ご来場賜りましたお客様には厚く御礼を申し上げます。
出演して下さった方々、楽屋、囃子と手伝ってくれた後輩、事務から受付一切を引き受けて下さったスタッフの方々、そして今回、東京での会を経堂 さばのゆで一夜呑んでて降って湧いた話を、本当に実現して下さった(!)講談社様。本当に感謝しております。ありがとうございました。
魂が抜ける、とはこういう事かと実感した、会の翌日でした。思いっきり、抜けました。

稽古場に師匠の高座写真を置いてる。線香、たちきれるまでじーっと見てた。でもふと気がつくと消えてしまっている。
なんで、「たちきり」は、落語という藝は、こんなに時代が変わっても大事にされ続けるのでしょうか。少し、ほんの少しですが、今回やらせていただいてそれを分かりはしないけれども感じた気がします。まだまだ足らないものだらけの僕ですから、こんな事言いながら、ちょっとも分かってへんのかも知れません。
四代目米團治師匠の筆にある、怖さすら感じる藝に対する己への厳しさと先人への畏敬、偶然ではありましたが、何度も通ったある日拝見した、大師匠の20代の頃のノート、いずれも僕には頭を殴られるようなものでした。「果てなき途を歩み続ける、これが活きた藝である。歩みを止めた瞬間にその藝は死物と化してしまう。目的を達せんがために歩んでいるのではなく、歩む事自体が目的なのである」 (四世米團治、「藝人は死ぬまで修業や」という師 三世米團治の言葉を受けて) 

この世界に入ったからには、歩き続ける。信じて、歩き続ける。
また、次の一歩を、踏み出します。感謝の気持ちを力にして。
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