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桂吉坊公式ブログ「坊's 茶屋」


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2024/04/20(Sat)06:44

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「変」にぬくい日が続きますが

2008/12/12(Fri)23:59

 慌ただしく日がすぎていきます。
繁昌亭に5日間出演させていただいている合間に、今月4日は「吉坊ノ会」でした。150人余りのお客様にご来場いただき、無事に「景清」ほか3席つとめさせていただきました。改めまして関係者の方々はもちろん、おこしくださったお客様にお礼申し上げます。

7日は吉朝一門そろっての恒例鍋会、相変わらずよく食べよく喋る一門であります。カニ鍋をさんざん食べ散らかしたあとに、一人につき3種類ケーキ食べてました。
そして8日よりの東京行きは、東西若手落語家コンペティション2008でした。2月22日には紀尾井町小ホールで本選があるそうです。どうぞ皆様ご来場くださいませ。
今回の東京行きでは、翌9日には昼間、歌舞伎座で坂東三津五郎さんの「娘道成寺」を高ーい席(高度が)から観劇、あんな遠くからでもその凄味が伝わるというのはすごいですね。道行といわれる件を竹本で上演されることが多いのですが、今回は常磐津でしたせいか、より舞踊的要素が高いように思いましたが如何でしょう?
そのあと半蔵門は国立劇場の文楽公演を観に。文楽は大阪のもんやから大阪で観たらええやん、てなもんなのですが、残念ながら先月の大阪公演はうかがえなかったので、今回久しぶりでした。「実盛物語」、源平ものの中にはたくさんの傑作がありますが、これも人気の作品と思います。今回は、普段上演されることの少ない段もでしたので、つながりが見えて面白かったです。しかし、先月住大夫師匠にお会いした折にも思いましたが、息の使い方間の取り方、やはり芸と呼ばれるものは俄にできるものでなく、稽古と向上心を積むうちに、見えないほどの薄紙を重ねるが如く培われるものだと感じました。

さて久々、というほどでもないですが(何しろブログそのものが不定期ですので)、吉坊おすすめ舞台のお知らせです。

先ほど書きました「娘道成寺」というのは、歌舞伎・舞踊の代表的人気曲に数えられてますが、その元とも言えるのに、能の「道成寺」があります。その迫力たるや、他の演目よりも演者は常の何倍も体調に気をつけると言われるだけの事はあります。
能を観ていると、必ずしも音のある時だけが表現の場ではないと教えられます。音のない、静寂の中にも計り知れない大きく、激しい心理があらわされていたりします。その心地よさにぜひ酔って頂きたい!

12月20日(土)13:30~ 福岡県大濠(おほり)能楽堂092-715-2155
朱夏の会「道成寺」
シテ 味方玄 地頭 片山清司  笛 杉市和 小鼓 大倉源次郎 大鼓 白坂信行(主催者) 太鼓 田中健
チケット申し込み・問 092-921-8493 朱夏の会

福岡なんぞ遠いと思われた方、大丈夫です。福岡は日帰りができる距離です。はい。僕もその日中に帰ります。
「道成寺」のほかにも狂言やいろいろ有りますので、どうぞ皆様お越しいただきたいと思います!

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