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桂吉坊公式ブログ「坊's 茶屋」


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2025/02/23(Sun)02:30

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無題

2010/03/28(Sun)00:02

HPの座布団のメールフォームに、お問合せがありました。
先日の月島での落語会、お囃子は? とのご質問ですが、三味線は大阪から大川さん、鳴り物は僕とまん我さんでの手代わりでした。手代わり、とは、たとえば僕の高座が終わればまん我さんが囃子を打ってて、おりてきた僕と交代して舞台に上がる、僕は太鼓打っているというような事です。人数の少ない落語会ではよくある光景です。
実はこの日は、弟弟子の吉の丞が、別件の仕事で東京に来ていまして、わざわざ着物も持ってこっちにも来てくれたのですが、本人の仕事の時間の関係で残念ながら出演は叶いませんでした。けど、そこで着物も持って来てくれたという所がこの男の嬉しいところです。時間の許す限り、手伝ってくれました。
そして、当日はたくさんのお客様、本当にありがとうございました。次回は6月になりました。また詳細が決まり次第にアップします!

先日久しぶりに、一日中舞踊会に行ってました。11時間も見ていると(何番かは、表に出たりしてますが)、酔います。なかなかこんな長丁場の会は無いです。入門するもっと前、朝から晩まで舞踊会に立ち見していて見飽きなかったことを、うちの師匠にあきれられたことを思い出しながら拝見しました。
うちの師匠も舞踊会などには深くかかわる機会が多かったので(師匠自身も好きでした)、僕も何度もそれで伺ったり、自分で伺って裏から見せてもらったり、今もそうですが本当にありがたい事です。何より僕には師匠という、指南してくださる人が居てはったので、師匠の言われるままに見ていて何の抵抗もなく楽しい時間を過ごせたことが、今だに舞台に対する抵抗感なく一日中いてられるのだと感謝です。

また最近、錦影絵の演目で、思わぬ発見がありました。まだちょっと僕自身も勉強したせないかんとこもあり、また調査も必要な(んな大層な)、面白いつながりなので調べたいと思います。
僕の基本的な姿勢は、錦影絵は複製を作ることが後世への継承ではないと思っています。昭和の初期にすでに「滅んだ芸能」として、値打ちを持たせて興行した錦影絵ですから(早い話、映画に負けた)、今やっているのはまさに奇跡、奇怪千万です。その時々に、数人が名乗りを挙げて映写技術を一部継承しました。もちろん、金もうけでは無く、ただ好きとしか思えません。
使っている道具の修理もできないようでは、錦影絵師としては本来どうかと、自分自身に思います。もちろん落語家が本来の生業ですが、今こうして錦影絵をやらせて頂いている身としては、これから先のことを考えると
複製をつくった所で只昔の事「しかできない」のは、もう限界の時代ではないかと思います。
まだ青いのを百も承知ですが、青いと言うて頂けるうちに何か演者として錦影絵がこれからも楽しんでもらえるように、あの「古くさくて」「しょーもない」面白さ、それを「やりたい」と思う演者が現れるようにすることが継ぐという事での、対演者として大切な事なのではないか、そう思います。


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No.106|受付無しCommentTrackback

れんさいでっせ。

2010/03/21(Sun)02:03

台風かと思うような、えらい雨が降ってましたが、これで花粉も流れてくれへんかと願う今日この頃です。 大阪は三月場所、関取衆の鬢付け油の香りが、なんとのう心くすぐられる季節です。

さて、産経新聞ではほぼ毎週、こないだまでは水曜日に連載して頂きましたが、4月からは土曜日になって続きます。


次回からは、山村若さんです。誰やねんと言う方は、御安心ください!当ホームページでは、新リンクを貼らせて頂きました。→ http://yamamuraryu.jp/
最近では、山本能楽堂での上方伝統芸能ナイトで一緒に舞台に出していただいたりしています。うちの師匠に付いている頃から、舞踊会のおりに楽屋に伺ったり(例の如くお菓子を貰ったり)、もちろん舞台を拝見したり、こうして今回お話を伺えるというのは、本当に恐れ多いことでしたが、おそらく記事には恐れを知らない僕の顔と発言が…あちゃあ…。

乞うご期待(笑)。

No.105|受付無しCommentTrackback

来週からは

2010/03/13(Sat)20:35

繁昌亭の昼席です。今日は、いわゆる本出番の方の代演でした。

色んなリンクをさせて頂いてますが、そのうちのお二人の昨日とか今日あたりのブログに僕の名前が出てきてます。なんか照れくさいものです。近々、また新たにリンクを加えさせて頂く予定もございます、おたのしみに。


昨日はぱくす亭噺の会、大入りで有難うございました。早くも11回です。うちの師匠が亡くなってすぐにさせて頂いたこの会も、もう5年とは早いなあと思います。

ちなみに明日3月14日は、11年前の僕の初舞台記念日です。あの時の映像が残っているのですが、未だ見る勇気はございません…。

No.104|受付無しCommentTrackback

雨ですが

2010/03/04(Thu)13:17

 昨日稽古場が乾燥していて、で唇が割れて痛いです。

さて、と明日は吉朝一門会です。京都でやるのは初めてですね。初めてなので、思い切って「小倉船」を初めて高座にかける事に致しました。チケット完売との事、ありがたいなあと思います。次の日は朝から東京に行くので、京都に泊ってしまおうかと模索中、しかしそうなると油断して寝坊する予感も。。。

京都には、この春何度か伺う事になりそうです。

さて、新たにリンクが増えました。
辰巳満次郎オフィシャルサイト http://manjiro-nohgaku.com/

ひと口に能と言っても、実はいろんな流儀というバリエーションがあります。主役を務めるシテ、脇を固めるワキ、笛や鼓・太鼓の囃子方、それぞれの流儀の組み合わせが、噛めば噛むほど面白いように感じが変わります。僕もまだチョイかじりですけど。
満次郎さんは宝生流(ほうしょうりゅう)という流儀です。ホームページでは、宝生流の会の紹介のほか、ブログでは能の分かりやすい解説や、能にまつわる話など、読みあきません。どうぞご覧いただきたく思います!

No.103|受付無しCommentTrackback

本読み。

2010/02/14(Sun)03:14

芝居の稽古では無いですが。

HPにリンクを貼らせて頂いている薮内佐斗司さんの新刊『ほとけの履歴書』。
津の仕事の行き帰りで一気に読みました。ぼくは小さい頃、仏像とか、人形類が無性に嫌いでした。理由は「何考えてる顔か分からん」。…だいぶヒネタ人間だったのでしょう、いやはや(今もヒネテないとは言い難いのですけれども)。
本の中に、文化財についての文章があり、及ばずながら技術を継承させて頂いている錦影絵にも、このことは当てはまると、自分の意見と比べてみてさらに強く思いました。このことは又どっかに今の僕の意見として発信したいと思います。

もうすでに花粉症らしきアレルギー性鼻炎が来ています。
そんなわけで、寝られずにこの時間のアップでした。メッチャクチャな鼻声です。

No.102|受付無しCommentTrackback