2025/03/26(Wed)10:56
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2009/11/30(Mon)12:08
「弱法師」を聴いている。
やっぱり、涙が出てくるのだが、あの折の緊張感が下座の景色と共に甦る。
「壮絶」では決して無い、そんなものはとっくに超えてしまった人が、あの檜舞台に居てはった。
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No.92|受付無し|Comment|Trackback
2009/11/25(Wed)23:58
妙な日本語になっております。
師走に早くも手が届こうかと言う時分ですが、吉坊のホームページにリンクをして頂いてます、能役者味方玄さんの舞台が12月6日14時から、京都は観世会館にて催されます!
第20回 テアトル・ノウ『屋島』
20回てな、簡単なようですがなかなか出来る事じゃございません。その記念すべき今回でもあります。
屋島という能の中では、源義経の亡霊があらわれ、屋島壇ノ浦の合戦を物語るところが、特に注目見どころになっています。いわゆる勝ち組の源氏である義経ですが、ご存知のように兄頼朝から追われる身となり、あまり良い最期は迎えていません。壇ノ浦の合戦は、義経が弓を取り落とすも、それを再び取り返す、その様が語りとともに鮮やかに浮かびますが、やがて夜明けとともにその姿は合戦の景色もろとも朝の光の中に消えてしまいます。その美しさの後に残る寂しさが、見ていて「ああ、ええなぁ」と思うのです。
味方玄さんは、この屋島の主役(シテ)である漁翁・源義経をつとめはります。
他にも、能の一部分をええとこどりした「仕舞」、そのええとこ取りにさらにお囃子をつけた「舞囃子」、そして、今年文化功労者になられました片山九郎右衛門さんの独吟「近江八景」(←落語ちゃいますよ)があります!
年末の大一番、一度ご覧になってみては如何でしょうか? いえ、ぜひともご覧くださいませ!
お問い合わせは、京都観世会館075-771-6114 まで!
No.91|受付無し|Comment|Trackback
2009/11/20(Fri)02:13
今日、稽古が終って、初めて訃報を聞いた。なんてこった。深く。しかし、明日知らないよりも今日知って良かった。
文楽劇場で、山村流の会にお邪魔すると、楽屋の暖簾の向こうに必ずいらっしゃったのが昨日のことのようだ。10月にお会いした時には、黒紋付で悠然としていらっしゃり、御挨拶にあがると「隣に(若さんがたが)いてまっさかい」、てなこと言ってはったこととか、楽屋でお菓子貰ったりしている僕を笑顔で見て下さっていたり(どんな噺家や)、赤の靴(NIKEやったように思う)履いてはってびっくりしたこととか、僕の中には舞台も含めて数えるほどしかお会いできなかったけれども、何やら、とても寂しい。
御葬式に、伺えなくてすみませんでした。
ええとこへ、おまいりされますように。 合掌。
No.90|受付無し|Comment|Trackback
2009/11/16(Mon)23:12
寒がりなので、空がきれいな冬は、あまり星を見るために表に出ることを好まない。
しし座流星群は別である。
楽屋で翌日、師匠に誕生日のお祝い申し上げると、「武庫川で星見てたわ」と仰った。わざわざ家から武庫川の河原へ出て、寝っ転がって流星群を見ていたらしい。誕生日に流星群が来るなんで、まるで宇宙から祝福されているみたいだ。
18日、空見上げながら何年か前、師匠もこの流れ星を見てはったんやなー、なんて思うんやろか。
No.89|受付無し|Comment|Trackback
2009/11/12(Thu)03:01
大師匠のお宅にちょくちょく伺います。 先日9日の瓦林寄席(御来場ありがとうございました!)で、鳴り物をお借りしたのですが、久しぶりに大師匠の家の太鼓や見台を使わせて頂き、変な感じでした。というのも、僕が内弟子をしていた自分は、まず大師匠の出られる会はだいたい鳴り物・座布団・舞台番は米朝宅から。大師匠が出演しなくとも、安井の金比羅さんの勉強会、尼崎の勉強会には必ず武庫之荘から太鼓が出勤していたのです。
とん…と、この太鼓も活躍の場が無くなり、鳴りが悪くなっていたらどうしようかと思っていましたが、なんのなんの。重厚な音で、打っていても楽しくなる感じでした。
一方、いつもなら瓦林寄席に出勤しているはずの僕の太鼓はどうしたかと言うと、和歌山県に行っておりました。御坊市にある酒蔵(なんと2階建て)にて、講演のあとに落語会。お茶席、そして素晴らしい舞台(写真をここに掲載する能力が無いのが惜しまれます)で、とてもいい経験をさせて頂きました。
その日は師匠の祥月命日だったので、特別に師匠の出囃子を弾いていただきましたが、やっている本人が一人緊張しました。
毎年、毎年、11月8日は、やってきます。迷ってクヨクヨしていても、嬉しかろうがムカついていようが何してたって時は過ぎて行く。
1年1年その日は遠ざかって行きますが、思いは遠ざかることはなく。師匠は、空の月のように僕らの事を静かにどこまでも、でも少し遠くから見てはる気がする。
No.88|受付無し|Comment|Trackback