大師匠のお宅にちょくちょく伺います。 先日9日の瓦林寄席(御来場ありがとうございました!)で、鳴り物をお借りしたのですが、久しぶりに大師匠の家の太鼓や見台を使わせて頂き、変な感じでした。というのも、僕が内弟子をしていた自分は、まず大師匠の出られる会はだいたい鳴り物・座布団・舞台番は米朝宅から。大師匠が出演しなくとも、安井の金比羅さんの勉強会、尼崎の勉強会には必ず武庫之荘から太鼓が出勤していたのです。
とん…と、この太鼓も活躍の場が無くなり、鳴りが悪くなっていたらどうしようかと思っていましたが、なんのなんの。重厚な音で、打っていても楽しくなる感じでした。
一方、いつもなら瓦林寄席に出勤しているはずの僕の太鼓はどうしたかと言うと、和歌山県に行っておりました。御坊市にある酒蔵(なんと2階建て)にて、講演のあとに落語会。お茶席、そして素晴らしい舞台(写真をここに掲載する能力が無いのが惜しまれます)で、とてもいい経験をさせて頂きました。
その日は師匠の祥月命日だったので、特別に師匠の出囃子を弾いていただきましたが、やっている本人が一人緊張しました。
毎年、毎年、11月8日は、やってきます。迷ってクヨクヨしていても、嬉しかろうがムカついていようが何してたって時は過ぎて行く。
1年1年その日は遠ざかって行きますが、思いは遠ざかることはなく。師匠は、空の月のように僕らの事を静かにどこまでも、でも少し遠くから見てはる気がする。
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