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桂吉坊公式ブログ「坊's 茶屋」


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2025/02/13(Thu)23:15

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見まま聞きまま思ったまま。

2011/05/16(Mon)20:41

 ツイッターやったりフェイスブックやったりしているうちに、案の定こちらがお留守になってしまいました。もうちょっと使い慣れてきたら、きっとそれぞれの役割分担が出来ると思います。

4月の末、繁昌亭の昼席に、ひときわ若い団体さんの日が有りました。訊くと、高校の後輩。なんと嬉しいではありませんか。高校の時に入門した僕は、はっきり言うて良い生徒ではございませんでしたので(体育の授業を「高座があるので疲れると困るので休みたい」と言い、先生の逆鱗に触れた事あり)、まさかこんなところで後輩と遭遇しようとは! 3時間あまりの長丁場も、最後までよく笑い、楽しんでくれたようで先輩としての楽屋での顔も立ちました(笑)。

その高校時分から、お世話になっている舞踊家の山村若さん(このブログでもおなじみですね)、そして藤間豊宏さんの舞踊会が5月、日をおかずして開催されました。藤間豊宏さんは、高校の時の日舞の授業の先生で、よくお稽古場にも遊びにいかせていただいたものです(遊びか)。今回は、偶然?にも「狂い」というのがテーマになっている演目が両日に。
能にもありますが「物狂い」というのは、思い詰めて思い過ぎて、という感じでしょうか。正気ではない、それが美しいのか、正気が取り払われたがために、隠されていた美しさが見えるのか、まあそういう理屈はともかく。ふとした瞬間に、三味線の音もしている、人の声もあるはずなのに、見ているこちらが全て聞こえない一瞬がある。そのとき、ああこら凄いわと。
相変わらず一日中拝見してましたが、構成のしっかりした会だなあと、終演後の充実感がそう思わせました。生のこういう舞台を見る事の出来る機会が増えれば、もっと舞踊を好きになる、やりたくなる人も増えるかなあと。やはり、舞台は生です、人間は実際逢わないと分からん事だらけです、ええ意味で。

そして、5月11日はスッカリおなじみのさばのゆで、「オリオン落語会」でした。一年前、松尾貴史さんの誕生日のお祝いで西郷輝彦さんと初めてお会いし、一年経って、西郷さんは7年振りの新曲「オリオン急行」発売日←Amazonとかで買えまっせ!、松尾さんは今年も誕生日(当たり前)、僕はさばのゆの落語会をやらせていただくようになってて、その会の「席亭(保護者)」がこのお二人。ご両人の慶事を祝わぬ訳にはまいりません!と、大胆にも会をさせていただきました。ぼくまで、この一年を祝って頂き望外の喜びでした!

人のつながりは凄いなあと思います。
何か、大層な事でなく。
前を向いて生きると、周りに人が一杯いて下さっている事に気がついた、ような。
…大層な表現ですね(笑)。

そういう喜びを胸に、只今絶賛GW中です(涙)。
しっかり充電して、皆様の前に参上いたします。
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No.146|受付無しCommentTrackback

かおのほん。

2011/04/29(Fri)00:15

 ぼくもまだ分からんなりに進めておりますフェイスブック。
吉坊フリーペーパー 「ぼんくら」
http://www.facebook.com/bonkurabon

ちなみに、
5月11日に、新曲「オリオン急行」発売! 西郷輝彦さんファンページ
http://www.facebook.com/teruhikosaigo

「ぼんくら」というのは、元々このホームページの中のどこかのコーナーで使えないかと、何年も考えていた名前で、そもそも僕の事を「きちぼん」という名前だと思ってはった方があったのがキッカケでした。…ま、言葉の意味はハッキリ言うてええことないのですけど(笑)、「Bomb Crash」なんてな事で、ボンヤーリしてそうで実は何か凄いエネルギー持ってまっせという期待も込めて(その期待に応えるためには自分でなんとかせな行けませんが)、この名前に。

どうしてURLは、「ぼんくらぼん」なのかというと、なんと、ボンヤリしているうちに既に「ぼんくら」は使われておりまして、ほな、もう1つ「ぼん」付けますか、と出来たのがこのアドレス(適当やな!)。なんか、「じゃんけんぽん」みたいな響きの「bonkurabon」、ご贔屓にお願い申し上げます。
今の所、錦影絵の情報や、吉坊の周りを飛び交う面白い事をどんどん拾って行きたいと思います。

もちろん、このブログは続きますので、気を長くしてお待ち下さい←不定期なのが相変わらずで申し訳ございません。

27日は、サンケイホールブリーゼで米朝一門によります、東日本大震災チャリティ落語会でした。吉朝一門6人が「リレー落語」で出演、一番手に出る僕が、なんと師匠の出囃子を弾いていただいてサンケイの高座へ!趣向の高座とはいえ、これが一番緊張しました。
温かいお客さまのおかげで、なんとか。楽しんでいただけた…かな?と。
ここで生まれた、みんなの思いが届きますように。そして、この思いがこの日一日だけでなくこれからも、そして前向きなものでありますように、と思いました。


No.145|受付無しCommentTrackback

吉坊の今日この頃は、

2011/04/24(Sun)21:57

 めまぐるしい感じになってます。
フリーペーパーを作ろうという事になり、着々と事は進んでおります。その出発点として、facebookに「ぼんくら」というのが生まれました!
ぼんやりと、しかしその裏に「Bom Clash」を秘めた、そんな感じですが今のところは関係者一同ぼんくらとしております。どうぞ、宜しくお願いいたします。
発端→  http://slowcomedy.exblog.jp/15309074/

明日から、繁昌亭の昼席です。
13時開演、僕は13:15〜13:30の出演です。


No.144|受付無しCommentTrackback

サバ缶食べるも多生の縁

2011/03/31(Thu)00:33

  東京 講談社講堂で吉坊ノ会を終えまして、数日後。3月8日は「さばの日」でした。いつもお世話になっております、さばのゆサンを中心に全国の居酒屋さんとか色んなところでサバ缶食べましょうというイベント。僕もそこでお手伝いをさせて頂きました。いろんなサバ缶居並ぶ中に、木の屋石巻水産さんの金華さば缶もありました。さばのゆで、色んな人が色んな面白い事を考えている中に、僕も参加出来てめっちゃ嬉しいなあと思って、大阪に帰りました。

 ほなあの地震。

 テレビ見てると、無力やなー自分は。とガックリでした。暫くずっとガックリでした。

 

 そして、経緯はココでは書きませんが、その後、つまり今ですが僕の出した結論は僕の高座にあります。

 

 僕は落語しか出来ません。でも、落語をする事で、思いっきり後方かも知れんけど、今回の震災に遭われた方々を救うヒトカケラになりたいと思います。未熟な藝をもって生意気な事とは分かってますけど、そうします。

 離れたところにいる僕らが、意気消沈している場合ではありません。自粛というのは簡単です。しかし、それは何かから目をそらしていないでしょうか。自粛の終わりのキッカケは何でしょう?被災地が復活するまで?阪神大震災を経験したものとして申します。復活するのはそう簡単ではないです。生活も、心も。

 長く続ける事が大事だと思います。おのおのの出来る事を。

 

 さばのゆさんでありました、チャリティーイベントの模様貼付けました。来月も、落語会やらせていただきます。

 

 3月27日チャリティーイベント。集まったお金と物資を車で石巻へ運びます。

 

 

3月27日。木の屋石巻水産の復興は、この男たちからはじまる。そんなアート展・最終日のドキュメント。

No.143|受付無しCommentTrackback

世の中は月にむら雲花に風 思うに別れ思わぬに添う

2011/03/05(Sat)21:44

 大阪、東京での「吉坊ノ会」 ご来場賜りましたお客様には厚く御礼を申し上げます。
出演して下さった方々、楽屋、囃子と手伝ってくれた後輩、事務から受付一切を引き受けて下さったスタッフの方々、そして今回、東京での会を経堂 さばのゆで一夜呑んでて降って湧いた話を、本当に実現して下さった(!)講談社様。本当に感謝しております。ありがとうございました。
魂が抜ける、とはこういう事かと実感した、会の翌日でした。思いっきり、抜けました。

稽古場に師匠の高座写真を置いてる。線香、たちきれるまでじーっと見てた。でもふと気がつくと消えてしまっている。
なんで、「たちきり」は、落語という藝は、こんなに時代が変わっても大事にされ続けるのでしょうか。少し、ほんの少しですが、今回やらせていただいてそれを分かりはしないけれども感じた気がします。まだまだ足らないものだらけの僕ですから、こんな事言いながら、ちょっとも分かってへんのかも知れません。
四代目米團治師匠の筆にある、怖さすら感じる藝に対する己への厳しさと先人への畏敬、偶然ではありましたが、何度も通ったある日拝見した、大師匠の20代の頃のノート、いずれも僕には頭を殴られるようなものでした。「果てなき途を歩み続ける、これが活きた藝である。歩みを止めた瞬間にその藝は死物と化してしまう。目的を達せんがために歩んでいるのではなく、歩む事自体が目的なのである」 (四世米團治、「藝人は死ぬまで修業や」という師 三世米團治の言葉を受けて) 

この世界に入ったからには、歩き続ける。信じて、歩き続ける。
また、次の一歩を、踏み出します。感謝の気持ちを力にして。

No.142|受付無しCommentTrackback