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桂吉坊公式ブログ「坊's 茶屋」


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2025/02/14(Fri)05:01

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No.|CommentTrackback

iPhoneから。何故か本文が書き込めない (・・?)

2011/01/30(Sun)23:01

 
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No.136|受付無しCommentTrackback

真っ赤になってるストーブが

2011/01/06(Thu)22:47

 さっぶい日の夕方でした。正月もすぎ明日を七草に控えた武庫之荘の米朝宅はガラガラと、雨戸を兄弟子が次々と閉めている。師匠が運転する車から降りて、金魚のフンのようについて行く僕の前に、「池田の猪買い」のような格好の当時内弟子であった兄弟子2人。薄暗い廊下から2階へ上がり、灯りのもれる奥の部屋には、山のように積み上げられた紙、本、書類の前に座る大師匠。座った我々と大師匠との三畳ほどの空間の横には、一台のガスストーブが真っ赤になってシューシュー言っている。よく見ると、ストーブの赤くなっている部分が破裂しており、誰もそれを気にしてないらしいかった。
これ以上は襖で下がれないくらい、師匠の後ろに控えている僕のことには気にも留めず大師匠は一言「緑が死んだな」。文楽太夫であった緑大夫の死去についての話が一通り。
どこまで話は続くのだろうと思っていると、おもむろに師匠が「こいつを入れようと思いますねん」「うむ。もう名前は決まってるんか」。…今日が入門の挨拶の日だとは聞いてなかった上、それに対する「名前は決まってるんか」というさらに軽いこのやりとり。ただただ呆然とする僕に「学校の成績はどやねん」!? あまりの事に、僕の答えも変だった「ぼちぼちです」。大師匠が笑って「ぼちぼちならエエとせんならん」。師匠も顔は笑ってはった(顔だけ)。
帰り道。車のエンジンをかけながら師匠は「名前、考えてな」「え、ええ!?」さらに慌てる僕を乗せて、師匠はいつもと変わらず運転してた。
次の日曜日は、10日。岡町落語ランドは、師匠も舞台の設営をしていた。「おう、お前な、今日から兄さん言うねんぞ」と赤い毛氈を敷いている兄弟子をさして僕に言う。ぎごちないが、入門仕立ての人間の言う口上を教えてもらって繰り返す。
楽屋には、む雀兄と師匠がお互いの入門した日の話をしている。1月10日は十日戎。ゲンのよいことから、本当は14日に入門した師匠は1月10日に入門日と決まったという事だった。おなじように、む雀兄もそうだと言い、そうするうちに師匠は僕の方を向くと「お前、今日から入門!」

かくして、僕の入門日は平成11年1月10日に成り、その月末フェスティバルホールの地下にあったリサイタルホール吉朝独演会、終演後の楽屋廊下で「はい、吉坊です!」といきなり大声で言い放った師匠の一声で名前が決まり、3月14日に岡町落語ランドで初舞台を踏んだ、てなことですわ。

17才。世の中のこと何も知らなかった人間が、一気に大人の世界に飛び込んだ、12年前かあ。

長々失礼いたしました。

そうそう。師匠が亡くなってから、弟子みんなで、稽古場にしてはった部屋を整理に行ったら、スケジュール帳がどさっと出ましてね。弟子の入った年のスケジュール帳は、必ず最後のページに名前の候補がいっぱい書いてありました。

No.135|受付無しCommentTrackback

あらたまのはる

2011/01/05(Wed)17:49

 2011年も明けました。皆様、いかがお過ごしでございましょうか。
昨年は、たくさんのご贔屓を賜り、有難うございました。
本年も、宜しくお願い申し上げます。

おかげさまで吉坊は、働いております。今年も体に気をつけて一生懸命、お楽しみいただける舞台を目指します。

2月26日、吉坊ノ会を山本能楽堂にてやらせて頂きます。昼夜公演、詳細決まり次第にお知らせさせて頂きますので、こちらもなにとぞご贔屓のほど、宜しくお願い致します。

桂吉坊 拝

No.134|受付無しCommentTrackback

はやいもんですなあ。

2010/12/30(Thu)23:53

 ほんまに、12月というのはあっという間に過ぎて行きました。もう明日は大晦日ですか。それにしても、冬の寒さがゆるい気がします。耳が痛くなるほど寒い日が、年々少なくなっているというのも如何なものでしょう。落語は季節の描写も多いので、それがどんどんずれ込んでいるのが心配になる今日この頃です。
さてさて、この1年は吉坊にとりましては激動の1年でありました。
20年以上一緒に暮らした猫4匹のうち、2匹が旅立ったのこと、これは大きかったです。「ポッカリと穴があく」という表現がありますが、僕に取っては心に鬆が入ったような、そんな喪失感でした。

今年も、何席かネタおろし(初演)をしました。小倉船、身替り団七、幸助餅、三枚起請、天災、辻八卦…あたりでしょうか。天災、三枚起請は、自覚のある打ちのめされ方をしました。コテンパンと言いますか、今後の課題が山のように見えました。
身替り団七は、うちの師匠が一度だけやりました、新作落語です。唯一遺された当時の音を元に、やらせて頂きました。辻八卦、小倉船もそうですが、芝居の出てくる噺はやっぱり好きですね。人手がいる噺なので、なかなかやる機会はないですが、来年既にある人の会でやらせて頂く事になりました。お楽しみに。
今年、外せないのは幸助餅。そして、それをやるキッカケを与えて頂きました西郷輝彦さんと、松尾貴史さんのお誕生日の飲み会でお会いした事は、激動の始まりでした(笑)。同時に、東京の経堂にあります さばのゆ で、毎月落語会をやらせて頂くようになり、お二方には席亭として名を連ねて頂き、来年もまた参上致します。毎月6席は正直、今後のネタの在庫の不安もありますが(笑)、初めての定期的な落語会が出来た事は大きかったです。

1月の吉坊ノ会では松尾貴史さん、10月には暁照夫師匠にゲストとしてご出演を頂きました。いずれの会も、あまりの嬉しさに会計で自分の出演料を計算に入れるのを忘れました。

今年は特に、いろんな人と出会った事が僕にとって大変な変化をもたらした1年でした。今まで全く知らなかった世界にも足を踏み入れました。そのぶん、自分が噺家である事をより考えました。そして何より、本当に、たくさんのお心遣いをいただいたこと。ありがとうございました。

来年は、とか言うてるうちにもう明後日がやってきます。
まだまだ、自分に足りないものだらけです。好きな落語やってて、幸せ者です。僕の好きな落語の楽しさが、もっと色んな人に、もっと深く伝わりますように!精進致します。

明年も、宜しくお願い致します。
一足早いごあいさつ。

No.133|受付無しCommentTrackback

あ、そうか。

2010/12/23(Thu)14:32

 クリスマスなんですね。

赤い服来た人を見て、鍾馗さんみたいやと思ってしまった自分に、流石にあきれました。クリスマスは知ってるんですが。

今日の深夜、関西テレビで「ヘベロケ」という番組が放送されます。ナレーションをやらせて頂きました。そんなことより、とにかく面白い番組に出来上がってます。見てみてみ!

結局今年も、ここのブログでは写真の投稿の仕方が、もひとつ分からんまま暮れようとしている…。

No.132|受付無しCommentTrackback