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桂吉坊公式ブログ「坊's 茶屋」


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2025/03/22(Sat)12:48

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無題

2010/06/07(Mon)15:13

昔、うちの師匠がインタビューで「落語だけで食べていけるものですか」と訊かれて、「何を食べるかにもよりますわな」と言っていたことを思い出しながら、師匠がよく通った蕎麦屋でそば食べてました。

先日、文楽鑑賞教室に行ってきました。毎年6月は、大阪の文楽劇場では初めての方にもわかりやすい、舞台の出演者による解説など楽しみやすい構成になっています。僕が初めて行ったのは高校の時ですから、なんと10年以上ほぼ毎年行ってます。あの当時解説をして中高生の心をガシッとつかんでいた咲甫大夫さんが、「逆櫓」の語りをなさっているわけですから、なんか時間が経つというのはこういうことかと、老けたこと考えてました。
古典芸能は、どうしても敷居が高い、という理由の中で「分かりにくい」ということがあげられると思います。確かに、難しい。でも、なんも考えんと見てもらいたいとも思うのです。演者の気迫というか、やっている人間まで古文書のように思わずに見ていただきたい。ことに今回の「逆櫓」、人物設定もややこしく当時の主従の精神的な関係は理解しにくい所もあります。しかし、です。あの語りの迫力、三味線の音、人形の所作、どれをとっても圧倒されるのは、他にちょっとないと思います。そのくらい文楽の底力を感じるのが、今月の公演です。17日までの短い公演期間ですが、どうぞご覧いただきたい、と思います。

さて、12日の月島の落語会が近付いてまいりました。今回は、助演していただく方もお囃子のかたも東京の方にお願いしてみました。東京と大阪では、三味線一つ、太鼓の打ち方一つとっても雰囲気が違っているのが面白いです。どんなことになりますやら、乞うご期待下さい。

翌13日は大阪で吉朝一門大集合という、皆さまには「一体どんなことするねやろ?」と御期待をいただいている100人限定落語会。どんなことになるのでしょう?出演者の僕も分かってません。
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昨日は

2010/05/26(Wed)13:51

ロイヤルホースにて、第6回の落語会でした。ご来場賜りました皆様、ロイヤルホースのスタッフの皆様には厚くお礼申しあげます。
噺家は、いわば日雇い仕事ですから、月に平均何回高座がある、と決まったものではなく又、その場所も様々ですが、今回はチョコっと久々の大阪での舞台でした。楽しんで頂こうと思う気持ちと、自分の力の無さのアンバランスには、毎回地団駄です。それ以上にお客様には辛抱していただいているのだと思うと、まったくもって…なのです。ひとつひとつ、大事に、楽しくできんといかんなあと、改めて思いました。

三味線入りでしたので、「宿屋仇」「七段目」とやらせていただきました。「宿屋仇」、もっと体に沁み込んだ言葉を言えるようになりたいと思います。まだまだ、まだまだです。

30日は、東京に伺います。楽しく昼夜つとめたいと思います。演目が昼夜で重なるかどうかは、当日にならなわかりません(なんやそのアバウト)。


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化けたり化けたり!

2010/05/10(Mon)18:29

昨日は、山村流舞扇会「江戸土産 慣(みなろうて)ちょっと七化」に伺いました。
元々3世中村歌右衛門が、山村友五郎(山村流流祖)の振付けで踊った七役(傾城・越後獅子・座頭・業平・橋弁慶・相模蜑・朱鐘馗)を、一門の7人で踊り分けはるわけですが、これがまたおもろい!
七化けを一曲にした「江戸土産」に始まり(これを見てると、後の七化けが全体像からクローズアップになるようで楽しい)、衣装をつけた7人が次々と出てくると、そのたびにお客さんも盛り上がり、暗転なしの2時間はあっという間に過ぎて行きます。また、舞台転換も演奏の長唄を二手に分けて、変わるがわるの出演、基本の部分は変えずに背景を少しづつ転換していくので集中力は途切れず、囃子も変化に富んでいて(変化だらけですね)、そっちも僕は楽しかったです。山村若師も仰ってましたが、今の時代にこれを一人で踊るのは時間の感覚が合わないと思います。7人に分けることでテンポがよくて見あきない、しかし当時の「楽しんでよ!」という娯楽性は全体を通して常に感じることができました。←生意気やねー(笑)。でもほんまに楽しかったんですよ。お客さんも皆笑顔で楽しんでる舞踊会も珍しいです。
最後に、7人が全員出て決まったところなどは(これは7人でやりゃこそできることですね!)、まさに芝居絵が抜け出たという迫力で、朱鐘馗の一段高い所からの見下ろした見得は、後ろのほうから拝見していてもかっこよかったです。
ぜひとも、山村流の方々で再演を重ねてほしいと思います。…メッチャ大変やと思いますが。

それに今回、プログラムに丁寧な解説があって、ロビーにも写真や錦絵が展示されていたこと、開演前に研究者である古井戸秀夫先生の短くわかりやすい解説があったことは、作品を楽しむのに本当に助かりました。不親切でも過保護でもなく、お客さんに伝える…僕自身、勉強になる部分が多かったです。

未だ興奮冷めやらず、簡潔に書いたつもりで大分書きまくりましたが、第一部から通して拝見していると全てのものを喋りで表す噺と、身体で表す舞踊と、どちらも限られた中で限りない表現をするというのがどこかつながっているような気がして、そして今回の復活上演が、時が経っても面白く見せる工夫があることに、なんか自分も頑張らないかんでと、妙に奮起して帰りました。

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すみません。

2010/05/06(Thu)23:38

最近、出演情報の詳細が出なくて、せっかく行きたいのにどうしたらええのかわからないというのが、申し訳ございません。なるべく分かり次第に情報をアップしていきますので、よろしくお願いいたします。

さて、5月5日、広島県は竹林寺さんに伺って落語をさせていただきました。晋山式というのを拝見し、その後で落語を広間で。山の上にあるお寺なので、鐘楼までいくと、ほんまに「下界」を一望といった感がありました。山々の霞む景色が素晴らしく、こういうのを拝見すると心落ち着きましたが、あとで聞いたら黄砂でした!! 

5月は、東京は落語カフェ、名古屋では今池、大阪はロイヤルホースと、数は少ないですがひとつひとつの舞台を大事に努めたいと思います。どうぞご来場いただきたく思いますので、よろしくお願いいたします。

No.109|受付無しCommentTrackback

寒いです。

2010/04/23(Fri)16:12

ほんま、寒い日がよくあります。
そのぶん余計に、春らしい日差しなどを感じると、春のありがたみがわかると言うのか、皮肉な感じもしますけど。

じわじわと、今年一杯の計画が進もうとしています。いろんなところで皆様に楽しんでいただけるように尽力いたします。

ところで、毎日飽きもせず携帯電話に迷惑メールがアホほど来るのですが、ホンマに迷惑です。メールのアドレスを一文字だけ変えて送って来よります。
必要なメールも見つけられませんわ! ちょっと、ここでぼやいてしまいました。

No.108|受付無しCommentTrackback