「文三・春蝶襲名落語会」でした。
我々、お仕事でない会にも「手伝い(←てったい)」と称する勉強に伺います。大阪にこの習慣が長くあったのは、寄席が無かったからだといった先輩がいらっしゃいましたが、繁昌亭が出来てからの動きを見ているとなるほどと思います。僕が入門して数年の頃は、うちの師匠でも当たり前に出番がない会でも顔を出していました。もちろん僕なぞは、本当にこの「お手伝い」の中で半分育てて頂いた感があります(それだけ物知らんと入ったという話ですが。。)。
この会に自分が太鼓の一打ちでも関われるということが、嬉しいのです。
同じ空気を吸っているということが嬉しい。
そして、まだ右も左も分からなくて只オロオロと先輩のする仕事を見ていた自分が、何か一つでも自分のできる(任される)仕事が増えたことが、それはそれで嬉しい。
11年もやってたら、そらそうやと思えばそれで仕舞いですが、60年以上の藝歴の師匠がたと一緒に居させていただくと、11年なぞ へ みたいなもんです。だから、見守って頂けるのだなあと思います。そういう仕組みがあるこの世界が僕はとても居心地がいいわけです。
うーむ、何やら意味の分かりにくい話になりましたが、とにかくこの生き方を選んで師匠に拾って頂いて、これだけたくさんの方々に今もなお育てて頂いてて、今があることに感謝の気持ちを感じずにはいられないわけであります。
そして、もちろん今日は文三兄さん、春蝶兄さんのW襲名ということで、本当におめでたい事でした。楽屋の雰囲気も、ワチャワチャ言いながらもお二人に対する信頼感が、さすがこのお二人の仁徳やなあと思いました。
立春大吉
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