僕は小学生の頃から猫背でした。
学校に行くのに忘れ物が多く、「全部持って行って、全部持って帰ったら忘れる気遣いが無い」と、全教科カバンに入れて背負って通う、それでも忘れ物がある小学生でした。おそらくそれで、姿勢は悪くなりました。背骨診断で、病院精密検査送りに全校児童の中でたった3人のうちの1人に選ばれ、公欠扱いで学校からタクシーに乗せられて病院行きました。タクシーに乗ってる間の僕の心中は、その日休んだ理科の授業がアルコールランプを使った実験だったことでした。なぜ「出なくていい授業」が、忌み嫌う算数ではなく、楽しみにしていた理科の実験なのか! どうも、この頃から背骨同様、根性も曲がっていたようです。
今日は別に「猫背」の話をするためにキーボードをカチャカチャ打ってるのではなく。今のはほんの思い出話です。はい。マクラ長いねん、いつもの事です。すんません。
噺家になり、落語に対する姿勢、というのを考えるようにもなります。こんなもんやろ、と思てたら、落語は「こんなもん」しか見せてくれません。そう思う事が度々あります。
あまりにも酷い舞台をやって、その上、今回は終演後に懇々と叱られる夢を見て、何となくこれは「姿勢」が悪くなっているのではないかと、思わず背筋を伸ばした梅雨空の下でした。
未熟故の緊張ではない、いい緊張を感じたい。
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