3月20日。神奈川芸術劇場にて「KAATらくごの会 文学しばり」に柳家喬太郎師匠と出演させて頂きました。
中川清(桂米朝)作、正岡容加筆「淀の鯉」、正岡容作「夜櫻はなし」の二席の初演をつとめさせて頂く幸甚でありました。まさかこんな会だったとは、お仕事依頼を受けた時には露知らず(笑)、当日ギリギリまで大変な目に遭いながらでしたが、噺をしながら自分自身も楽しむ事が出来、このような機会を与えて頂きました関係者の皆様には改めて感謝でございます。
この噺を、今後色んな人が手がけて、さらに練り込まれて後世に残る落語に成れば、僕の初演はきっと意味があるでしょう。そう信じたいと思いますと同時に、今後ぼく自身もこの噺を大事に、そして沢山の方に聞いて頂きたいと思いました。
喬太郎師匠との二人会というのも初めてでした。光栄な事であり、楽屋で二人とも直前まで文学にしばられている「静かな阿鼻叫喚」は忘れないと思います(笑)。
そして劇場の芸術監督であられます宮本亜門さんにもお初にお目にかかりまして。楽しうございました!
いろんな人や作品に出逢える、そこに落語家として自分がいる。ありがたいことです。
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